映画ブログでおナス。

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フィルマークス始めたので映画の話しません。

無職日記 #DAY48

休日を無為に過ごすことがとても怖い。だけどものぐさで生活リズムがめちゃくちゃな人間だからつい休日は昼過ぎまで寝てしまう。朝起きて洗濯機をまわして例のごとくどっぷりと風呂に浸かったらしゃっきりした気分になってきたのでブランチをいただいた後に冬物や皺になりやすいシャツ類をクリーニングに出すことにした。

クリーニング屋の料金は実際足を踏み入れてみないとどんなもんなのかわからないし、値段の比較がしづらいのが誠実じゃないと思う。

私はラクーン毛100%の超絶軽くて超絶暖かいお気に入りのニットを持っている。初めて着たときはそりゃ毛が生えてりゃ服もいらんわと感心した。このニットは毛100%なので当然自宅でのメンテナンス不可ということになり定期的にクリーニングに出す必要がある。

駅に近いからと一度使ったことのあるクリーニング屋に行ったら「たぬき」と書いてあるからこれは毛皮扱いになって4000円かかると言われて目ん玉が飛び出たのでいったん他のものを預けて落ち着くことにした。毛皮て。これが毛皮なわけあるか?

よくよく見まわすと周りには3軒ものクリーニング屋があったので比較的大きくてチェーン店っぽいところで話を聞いたところ2000円程度で最初から最後まで職人が付きっ切りで仕上げてくれるコースでやってもらえるとのことだったのでそれでお願いすることにした。

もう一つ1000円程度のコースもあって「こっちでもできないことはないですが…」というリアクションで、名前もそれぞれ「オーダー仕上げコース」と「プレミアムコース」という全く内容がわからないコース名なので思い切って「なにが違うんですか?」と聞いたところ、安い方のコースは同じような種類の衣類とまとめて処理をされるらしく、担当がかわるがわるでやっていくので最初の風合いを知っている人が最後まで見届けることはないよのことだった。

私は、暖かさはさることながらそんじょそこらのニットでは味わえない極上のふわふわ感を愛しているので1000円ケチったくらいでガビガビになってしまっては元も子もないと思って最初から最後まで職人が付きっ切りで仕上げてくれるコースにした。まったく人の不安を利用されて金を巻き上げられているような気がして仕方ないけど、ふわふわたぬきのニットを手に入れてしまった私にはもう安パイ以外の選択肢が残されていない。これが守るべきものができた人間の気持ちか。