映画ブログでおナス。

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フィルマークス始めたので映画の話しません。

「おんなのこきらい」

酒の場で酔っ払うと漏れなく女がどう、男がどう、社会がどう、ミソジニーがどうと騒ぎ立てることで生計を立てていると巷で噂の私にこの作品が目に入らないわけもなく、アマゾンプライムで配信していたのでサクッと観た。たぶん70分くらいかな。これ以上長かったら暴れてた。


とにかく役者が大大根(非常に大根役者の意)なのは味としておいておくとしても、


なんじゃあの謎の長回し??

ずーーーーっと同じ構図のずーーーーっと泣いてる場面見せられてもこちらの10秒早送りボタンが火を噴くだけなんですね。


まだ言いたい。


場面ごとにブツッブツッと切れるの完全によくないでしょ。効果的に使われてるならいいんだけどそうでもねえ。ひたすらにブッツリ場面を切るためだけにブツッブツッと音と画面の情報が無になる。そのまんまかよ。


終盤、束の間の幸せシーンは今流行り(もう流行ってないのか?)の手持ちブレブレカメラでしたね。この手法なんていうのか未だに覚えられない。

※調べたらPOV方式だった。POV…POV…POV…


あと思ったより"""カワイイ"""シーンが少なかった。「渇き。」や「ヘルタースケルター」ばりの""'カワイイ"""パッションを期待していた。予算の関係上仕方なかったのかな。いっぱいお菓子集めるのも大変だったと思うし。


あと、その職人っぽい高山?イケメン?とアクセサリーのデザインについてキリコが話すシーンが、もう、モロすぎて…


高山「いやこれじゃあ素材の個性とかが活かせない…」

キリコ「カワイイを全力で押し出してカワイイで統一すればいいんです!カワイければなんでもいいんだから!」

高山「なんていうかそれじゃあカワイイ、じゃなくてカワイソウじゃないですか?」


(以上全てうろ覚え)


やかましいわ!!!!!!!さっむ!!!寒すぎる!!!!


もうテーマ言っちゃってますやん。鼻水垂らした五歳児でも気づきますわ。「ママ見てー!メタファーにもなってないクッサイセリフをメッセージとして役者に喋らせてる映画だよー!」


それでも私はラストに満足しているので、それだけは良かったなと思う。

ラスト、「君カワイイね」と声をかけられて「ハイ!」と快活に答えてチャリで走り去るシーン。

かわいいと言われたことに屈託無く肯定するそのシーンは冒頭にもそんなこと言われてたなーなどと思い出させるはずなんだけれども、冒頭と最後ではその意味合いが逆転している。

ラストのキリコは、自分を肯定しているがその根拠づけは他者からではなく自分。

媚を売る必要がないから男の手を取ることはない。振り向きもしない。

このオチじゃなかったらそれこそ発狂してぶっ倒れてたかもしれない。70分あったら内村さまぁ〜ず2本弱観れたじゃん…

確かに高山はキリコの本性を見てもかなり優しくしてくれたいい男なのであるが、万事上手く行き、こいつとくっつくことになったとしたら、キリコの存在意義を他人に委託しちゃってる生き方はそのままだっただろう。

寄生の宿主がちょっとランクアップしたねワーイって映画観せられても困っちゃうから。

この映画から感じたのは「女はしっかり持とう!自我!」というものでした。男も持たなきゃだけどね、自我。